地域のかわいい探検隊

小学校でも授業だけではない人間力を身に付けることを目的とした指導を行う時間を設けて生活科という授業を行っています。これは平成4年に小学校1、2年生の理科と社会を廃止して作られたもので、身の回りの自然や社会のことを見聞きし感じることを目的としていますが、理科や社会の代わりではなく知識の取得にこだわらない割合と柔軟に学習内容を考えていける科目というイメージで進められているところが多いようです。
この授業のなかで定番として全国に広がっているのが「町たんけん」といわれる校外体験学習です。やり方は地域や学校によってまちまちかと思いますが、近隣の事業所や公共機関、その他子供たちが興味を持ちそうな色々なもの、ことについて話を聞き、調べるというものです。
クラスや学年を分けて年に何度も行われる地域も多いようで小学校の近隣の人々の中には面倒に感じている人もいるみたいですが、小さな子供たちが集まって街中をちょこまかと動いているのは地域の人々にも子供たちをみんなで育てていこうという気持ちを芽生えさせる楽しい企画です。

学校の取り組み

学校の側からも地域の中に溶け込み生徒の教育内容に幅を持たせられるような取り組みが増えています。
平成20年の指導要領改定に伴い“総合学習”と呼ばれる従来のカリキュラムから離れた内容で、各校独自に生きる力を伸ばすような学習を行う時間が設けられています。このなかで地元の地域の産業や風習、あるいは地域を代表する特徴的な事象などを調べてレポートする、というような学習の進め方が中学校レベルでは割合に広く行われています。
またそれ以外にも中学、高校で地域の事業所での職業体験を行ったり、地元の様々な知識、技能を持った人たちを講師に招きカルチャースクールよろしく学内の授業で講義をしてもらうなどのユニークな試みも増えてきています。
国際的な比較での学力低下が叫ばれる中、小、中、高の各校で授業内容のボリュームアップが進められています。教員の皆さんは仕事量が増えるなか余裕も少ないかもしれませんが、こういった独創的なアイディアをどんどん出してもらい総合学習の理念を少しでも現実のものとしてほしいところです。